さっしーです。
お好み焼き、好きですか?
ソウルフード
広島のソウルフードといえば『お好み焼き』!
広島の人は『お好み』と呼びます。
広島に来て『広島風お好み焼』くさだいなどと言わないほうがいいですよ。
聞いた内の何人かは「広島風」はおかしい!と指摘します^^
ついでに言っておくと、地元の人は『スペシャル』なんてほとんど頼みません。
断トツ1位は『肉玉そば』(うどんは1割位でしょう)
トッピング(こういう言い方は最近)は、そば(W)、イカ天、ネギ、、、あたり。
(肉玉そばでそばW、肉玉そばイカ天、肉玉そばネギかけで)
最近では、チーズや餅、オオバ、、、、、などもあり多様化しています。
広島ですから牡蠣入も見かけますが、こちらは岡山県のどこかが牡蠣入りお好み焼きを名物として売りだしてるので、広島の『おこのみ屋』では、牡蠣バターの方が一般的なのかもしれません。
戦前は、一銭洋食として食べられていたものですが、戦後、メリケン粉やキャベツ、もやし(ブラックマッペ)など、なんとか調達できたもので作ったのがお好み。
そのうち、家から卵やそば(中華麺)を近所のお好み屋に持って行って入れてもらったと言われています。
お好みソース
当時のソースは今みたいな『お好みソース』ではありませんでした。
普通のソース、いわゆるウスターソースです。
広島は呉など軍需産業もあったため鉄板が比較的調達でき、屋台や戦争未亡人の方がご自宅を改造してお好み屋ができたようです。
屋台ではお皿や箸を洗う事もできなかったですし、自宅の店舗は非常に狭かったということなどから、鉄板からヘラで直接食べるというスタイルが定着。
広島人でも最近の人はヘラで食べるのが下手な人が増えてますが、、、、、
ソースについても、おこのみ屋さんの方たちと話をしながら、とろみをつけていって今のようなお好みソースになったとか。
みっちゃん
豚肉、そば、卵、キャベツ、もやし、天かす、、、今のスタイルを確立した人が「みっちゃん総本店」のご主人だと言われています。
みっちゃん総本店の本店は、オープンと同時に連日大行列。
観光地化していますが、鉄板ではあまり食べられません。だいたいお皿で出てきますね。
ちなみに、広島のお好み焼きには3つの大きな流れ?があって、みっちゃん系、八昌系、その他、という感じですかね。
八昌の大将もご健在です。
広島市近郊には1000軒近くのお好み屋さんがあるようです。
そんな中、みっちゃん総本店が数年前に広島そごうの上に「雅」という高級お好み屋さんを出店したという事は知ってました。
関西のお好み焼きチェーンの千房さんも高級店出してますね。
その「雅」に行ってきました。
お店の雰囲気は高級感ありますね(あくまでもお好み屋さんとしてはですが)。
場所も百貨店の上層階。
出てきた箸やおしぼり、お皿なども高級感なりのもの。
おこのみをテーブルで食べる場合、お皿のことが多いのですが、鉄板皿も最近ではよく見かけます。
雅の鉄板皿は高級感あるもので、良い感じでした。
肝心なおこのみの味は、丁寧に焼いてあるみっちゃんのお好み、という感じ。
値段はお高めですが、味はちょい増し程度でしょうかね、、、
しかし、お客さんはそこそこ入っています。
確かに、県外から来た人や外人さんをお連れするにはこういう感じの店舗の方が無難に味を楽しんでもらえます。
普通のおこのみ屋さんでは、カウンターで鉄板から食べるのも慣れない人には苦痛の事が多いでしょうし、テーブルで丸椅子もどきでも落ち着けないかもしれません。
そういう意味では、普通のレストラン的な落ち着き料金として妥当な感じとも言えます。
何より人が入っているのが需要がある証拠でしょう。
普通のおこのみ屋さんでなければお好み屋ではない、などという時代ではなく、多様化しているわけです。
高級化して、普通のおこのみ屋との差別化が成り立っていますね。
わたし、普段お好み食べるのには『雅』には行きませんが、大切なお客さんなどと行くなら、これからは『雅』を選ぶことが多いと思います。
同なじような競争から思い切って一歩脱してみた店舗としても応援したいですね。
鉄板
鉄板についてもう一つ深いお話をすると、関西にもお好み焼き屋さんは多いですが、鉄板の色を見てみてください。
関西では黒が多いのです。
一方、広島はシルバーが主流です。
広島のお好み屋さんでは、営業終了後、結構な時間をかけて鉄板をピカピカに磨かれる店も。
あの鉄板は、2センチ前後の厚さが一般的で、熱くなるまで30分位かかるそうです。
鉄板下の熱源によって焼き方も違います。
機会があれば、良ーく見て観察してください。
皮はどこで焼く、蒸すのはどこ、そばはどこ、、、と決まっている事が多いです。
なぜか?鉄板の温度(火加減)なんですよ。
中ちゃん
ちなみに、広島の鉄板料理として有名だとテレビでやってた「うにホーレン」。
わたしは知りませんでした。
よく聞いてみたら、『中ちゃん』というお店で「うにクレソン」を出してたそうです。
それが発祥かどうかわかりませんが、仲ちゃんには今では有名になったミュージシャンも売れない頃から来てとのこと。
その店のカウンターは肘をつくのも躊躇してしまう感じのお店だったようですが、料理は抜群だったと。(鉄板はあったけど、お好みはめったに焼かなかったようです)
お勘定も、お美しい方とその他では、なぜか違う額だったという噂です^^