東京一極集中がますます進んでいるように感じています。
情報意識格差
東京と地方、その格差の代表は情報格差というか、情報意識格差です。
いやいや情報なんて今やネットで瞬時に知ることが出来るじゃないか、と思われるかもしれませんが、ネットを使わない人の比率が高いのが地方の特色。
年齢層的にもそうですし、コミュニケーション形態が都市部とちょっと違うのが実態です。
地方の現状は、家族や親戚、昔からの友人、地元の仲間たちや仕事関係者とのリアルなつながりが濃い世界を形成しています。
一時話題になった「マイルドヤンキー」の世界なのです。
若者もショッピングセンターで遊んだり、ラウンドワンに入り浸ったり、SNSも従来の友人中心のつながり。
いわゆる狭い世界なのです。
ある意味ずっとそこにいる人たちにとっては居心地が良いとも言えます。
商売的にも安定感があるというか、結局は人間関係の部分が大きく、一時問題になった日本の市場の縮図ともいえます。
ただし、商売的には大ざっぱな商売では悪評もすぐに広がりますから、特に外部から来た商売には厳しい一面もあります。
日本人はまだまだネットを使わない人が結構な比率で存在しているのです。
そういうネットを使わない人が、圧倒的に地方に存在しているということは簡単に想像できます。
同質的な競争の結果
そんな現状に加えて、日本国内での同質的な競争の結果勝ち残る会社は大規模市場である首都圏を押さえている関東の会社であることが多いもの。
もちろん外資も首都圏をまず第一に狙って参入してきますしね。
地方の企業でも、若手の元気のいい経営者は、ある段階まで来ると東京に進出していきます。
(最近では海外に進出するケースもありますが)
広島カープやサンフィレッチェ広島は広島で圧倒的な人気を誇るプロスポーツ球団です。
カープ女子などに代表されるように、最近では全国的にも人気が出てきています。
スタジアムも結構いっぱいになってますね。
しかし、地方の貧乏な市民球団です。
ある意味黄金ストーリーの材料になるくらい、大都市の球団に比べて貧乏です。
これは、バックの企業の力もありますが、一因は地方都市にあるからです。
カープはFAで人を採りません、ていうか、採れません。
そういう部分での競争はできないのです。
ある意味、他球団と同質的な競争はできないということです。
カープはある意味成功事例。(今でこそ言えるんですがね、、、)
一般の企業もカープのようなユニークな路線、同質的な競争に陥らない路線を目指せばいいじゃないかというのは簡単です。
しかし、限られた人材、保守的な環境、などから同質的な競争に巻き込まれるしかないというのが実情でしょう。
東京で消耗?
地方の人は情報の必要性を感じていない人が多いのです。
多様な価値観も好まない人が多いのです。
マスコミはすでに多様性の世界、都市向仕様になっています。
地方の人はいまだにテレビでの情報でお腹いっぱいになるんです。
そんな中、2020年東京でオリンピックがあります。
いろいろと話題になっていますが、経済効果は大きいはず。
では、2020年以降日本はどうなるんでしょうか?
地方創生が言われています。
箱物はできました、道路もできました、新幹線も延びてます。
でも、地方の苦戦は続いています。ていうか、ひどくなっています。
有名ブロガーのイケダハヤトさんは地方に住もうと叫んでいます。
たしかに新しい生き方かもしれません。
しかし、誰にでも出来ることではないでしょう。
憧れる人が読者なんでしょうか?
わたしは地方に住んでいます。
息子は東京で消耗してる?のかどうかわかりませんが、今東京にいます。
もう数年で卒業。
地元に帰ってきて欲しい気持ちはありますが、帰って来ない方が良いよなという考えの方が大きくなっています。
大きく羽ばたいて欲しいと願えば願うほど、東京の会社(いわゆる大企業)に就職した方が良いんじゃないかと思うわけです。
地方都市で、狭いしがらみの世界で過ごして欲しくないと思うってしまうのです。
さらに、彼らの子供たちも、エスカレーター式の学校に行って大学まで進んだ方が良いと思ってしまいます。教育事情も、教育意識も格差は大きいです。
そして時々帰省すればいいじゃないか、、、と。
できればわたしも半分くらいは東京で過ごしたい(今の歳なら)と思うほどです。
考えれば考えるほど東京一極集中になってしまいますね(^_^;
まあ地方に住んでるからそう思うのでしょう。
関西の知人たちでさえ、あれだけ東京をライバル視しながらも、結構東京に移る人は多いです。
以前東京の後輩と話した時、これからは地方の時代でしょ、と言ってました。
東京にいる人はそう思っているようです。
たぶん、お互いにそれぞれの事情を理解しきれていないのかもしれませんね。
どんどんと話がまとまらなくなってきました m(_ _)m
もう少し考えてみないといけませんね。
ノマド的な生活目指して
東京にいる人は東京で生活することは消耗と思い、地方の人は地方で埋もれることを消耗と思ってしまうのかもしれませんね。
そういう意味では、どこであっても消耗的な生き方ではなく、楽しめることを追い求めたいものです。
わたしの理想は、どこにいてもできる仕事を持って、今居たい場所で過ごすという感じです。
地元にも居場所は欲しいですし、東京や他にもいくつか過ごしたい場所はあります。
そんなノマド的な夢の生活を目指して、今更ながらですが、頑張りましょうかね。