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プレミアムの理想と現実


プレミアム商品

プレミアム商品、高級な商品という意味で使われます。

身近な例では、プレミアムビール。

あれって本当に美味しいと思いますか?

たしかに、プレミアムビール、(時々飲むと)美味しく感じますよね。

なぜですかね?

値段が高いから、、、じゃないですか?

麦芽100%だから美味しい?

本当ですか?

普通のビールでも麦芽100%の物ってありますよ。

麦芽比率で味が変わるのはわかりますが、あの値差は理解できません。

そもそも、麦芽100%だと数十円の差がつくのか?

ビールの原料代なんて僅かなんじゃないんですか?

日本では酒税が約半分。

酒税はビールなら量あたり同じ額のはずです。

資材や物流コストは同じですから、値段の差は原料コストの差と利益の差となります。

値段が高いから、美味しいと思いたいのでは?

ワインなどでも同じことが言えるかもしれませんね。

見栄?

(昔、見栄晴っていましたよね、、、古いか、、、(今も時々テレビでみますね))

まぁ確かにお客様がいらっしゃった時に、美味しいと思うからといっていつも飲んでる淡麗グリーンをお出しするのは気が引けますよ、わたしは。

息子が帰省したら、自分はいつもの淡麗グリーンでも息子にはハイネケンを家内が用意しています。

まあお客様ではなく息子なら同じでも良いのですが、たまにはという母親の気持ちなんでしょう。

わたしは両方あっても淡麗グリーンの方が良いので気になりませんしね。

ただ、お客様が来られたとしたら、やっぱり発泡酒でなくて普通のビールをお出しします。

プレミアムビールならなお良しですね。

見栄?

見栄というより礼儀とか、気遣い、ですよね。

ハイネケンがプレミアムというわけじゃないですけどね。

食べ物でも、わざわざ仕出し弁当用意したりするのも同じような意味合いでしょう。

趣向品の場合は特に値段で無難さを買う感じです。

 

今は各ビール会社がプレミアム品を出しています。

ある意味同質的な競争となってますね。

もっと特色を創って、価格差もまばらになったら面白いんですけどね。

いつも飲むとは言えませんが、選ぶ楽しみは生まれるはずです。

はずですというくらいですから、ただの仮説ですし、おもしろいけど、売れないでしょうね (^_^;

話を戻すと。原料費は似たようなもの、物流費は原則同じ、利益率を同じにしても、通常品との値差は十円単位にはなりません。

プレミアム感

価格差の大きな部分はプレミアム感、、、いわゆる感覚的な部分も含めた「価値」です。

品質をアップすることで、品質差以上の値差をつけ、そこに価値をつけることができます。

プレミアム、という言葉の響きは、それ自体で「ステイタス」。

事実は(コストパフォーマンスは別にして)プレミアムと名のつくものはレギュラー品より原価が高いということ。

美味しいと感じるかどうかは個人の趣向の問題としても、一般的には美味しいと言われても妥当です。

結局結論は、プレミアム品のものの方が良いものということですが、それが美味しいかどうかは個人の勝手という一般的な解釈になってしまうのですがね。

しかし、これってビールだけの話じゃありません。

 

昔、ウイスキーは贈答品として人気がありました。

高級品だったんです。

ところが、イギリスの首相が来たりして、もっと安くしないと売れないじゃないかと圧力がかかりました。

そんなこんなで、酒税の改正が行われ、ウイスキーの値段は下がり身近な商品になるはずでした。

ところが、贈答品としての価値が下がってしまい、逆に売れなくなってしまったんです。

最近でこそ、ハイボール景気で原酒が足りないと言われていますが、長い間売れないままでした。

お酒の業界でこれを上手に使ったのが焼酎業界。

いくつかプレミアム商品を創り上げてイメージアップにつなげましたよね。

 

車なども、高級車の方が利益額だけでなく、利益率も高いようです。

そういう意味で、自動車メーカーはだんだんと高い車に買い替えていってもらう作戦です。

昔、自動車のプレミアム感といえば外車でしたが、最近は日本メーカーもいろいろやってますね。

ある時期マツダもトライ(ユーノスブランド)したんですが、上手くいきませんでしたけどね。

トヨタのレクサスブランドは高級ブランドとして確立されつつあります。

 

プレミアム商品という面だけでなく、価格は安ければいいというものでもないようです。

値付けこそ経営という論もあります。

おおげさですが、値段も含めた商品イメージ企業イメージって大切ですね。


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