さっしーです。
『具体的なことから、抽象的なノウハウを』では、具体的な仕事から、抽象的なノウハウを見つけ出すことについて書きました。
抽象化
数学や哲学は抽象度の高い学問です。
(いずれも高度なレベルは別にして)具体的な言葉で書いてある問題を抽象的な数式に置き換えて具体的な正解を求めたり、具体的な事から本質的な真実(抽象的)を求めます。
具体(問題)→抽象(数式)→具体(答)
具体→抽象→抽象、、、という感じですかね。
しかし、具体的なことを抽象化する(一般化)過程で、ミスが起きやすいものです。
数学でも、問題を数式化するところがミソですよね。
そこまでできれば、答えが(計算ミスで)違っても△がもらえることもあります。
因果関係
NLP(神経言語プログラミング)では、一般化することに注意した方がいいとされます。
何か好ましくない結果が出た時、「自分っていつもこうだ」と考えてしまうことってありませんか?
そういう時、本当に「いつも」?と問います。
今日できなかったことは、、、明日もできない、、、?
これはこうすべきだ!、、、もししなければ?
一般化、ついついしてしまってます。
「今の若い奴らは、、、」
「抽象論じゃわからない、、、」
「A型は、、、」
「日本人は、、、」
言ったことありませんか?
(そういうのを上手に使えれば、気の持ちようという意味で何か生みだせますね。)
そこに因果関係があれば問題のない一般化なのでしょう。
一般化が悪いわけじゃあないんです。
注意すべきは相関関係。
いつも、じゃなくて、よくある、ということは多いです。
傾向とも言えますね。
特に、良くないことを覚えていると、いつもこうなんだよな、となりがちです。
他の人に対しても、あの人はいつもああなんだ、と思うこともあるでしょう。
それは相関関係であって、必ずという因果関係ではないはず。
数学の公式は、必ずそうなるという因果関係が成り立ってこそです。
論理的とは、明確に因果(原因と結果)関係が成り立っていること。
具体的なことの抽象化、抽象的なことの具体化、共に論理的に成り立っていることが大切です。
仕事と学び
仕事の多くは、「抽象→具体」です。
しかし、チームでの仕事では、部下に抽象的な指示をすると具体的な行動がズレてしまうことにも注意が必要です。
できるだけ具体的に言ってあげる方が成果は出ます。
抽象的な指示で動ける人は、具体的な指示でも抽象化して他に応用する傾向もあります。
いわゆる、一を聞いて十を知るという感じです。
商談なんかでも同様ですね。
大人対大人ですから「ミナマデイウナ」という微妙な部分はありますが、抽象的過ぎては伝わっていない可能性が大きくなります。
具体的な指示と例えで抽象をかみ砕いてあげることが求められます。
関連記事;『抽象的じゃありませんか?』
学びの多くは、「具体→抽象」。
チームの仕事でも、反省や総括は、具体的な結果から抽象化したノウハウを蓄積することが大切です。
やりっぱなしでは抽象化しにくいので進歩が遅くなってしまいます。
具体→抽象→具体→抽象と頭の中でシュミレーションすることで因果関係を検証して確認しましょう。
まとめ
具体と抽象を因果関係に注意しながら往復してみると思考の世界がどんどん広がります。
それは自分自身のノウハウ、実力となって蓄積されます。
是非やってみてください!