さっしーです。
「品質」という言葉はよく聞きますね。
品質とは、製品やサービスの質の事を言う場合が多いです。
製品の質などについてはいろんな指標がありますが、消費者がどう評価するかということです。
それは、サービスについても言えるのですが、この場合欠かせないのがサービス提供者の姿勢。
もっと言えば、サービス提供者の「品格」が大切なのです。
品格
品格とは人の品の善し悪し。
人の品とは、たたずまい、表情やしぐさ、挨拶や姿勢、言葉の端々、身だしなみ、、、そういうところにあらわれるのが「品」。
うまく表現できてるかどうかわかりませんが、感じとしておわかりいただけると思います。
今行われているテニスのウィンブルドン4回線で、世界ランキング2位のナダル選手は26位のミュラー選手と対戦。
4時間48分フルセットの激闘の末に惜敗しました。
敗戦後ナダル選手はベンチで身支度を済ませてコートを去る準備を整えました。
一方、相手のミュラー選手は大喜びした事もあってまだ身支度が整っていませんでした。
世界2位、優勝候補のナダル選手にとっては大きな敗戦で、すぐにでもコートを立ち去りたかった事でしょう。
しかし、ナダル選手はベンチ前で直立不動の姿勢で勝者の身支度を待ちました。
悔しそうな表情で、その時間20秒。
ウィンブルドンには対戦相手を称えるため、選手は一緒にコートから去る慣例があるそうです。
さらに退場時にはスタンドに歩み寄って子供たちにサイン。
思わぬ敗北の後でもスポーツマンシップを体現したナダル選手には観衆からスタンディングオベーションが起きました。
こういう姿勢は多くの人の心を動かします。
ナダル選手はプロテニスプレーヤーですから、テニスのプレーに関する「技量」が売りの一つではあります。
しかし強いだけの選手よりも、強いうえに立ち居振る舞いで人の心を動かせる選手の方が高い評価を受ける事が出来ます。
ナダル選手がトップ選手として称えられるのは「技量」だけでなく、まさに「技量と品格」両面ともに高いということからくるものだと思います。
品とか品格というと、気取ったり威張ったりするというイメージを持つ人もいますが、もっと素直に純粋で爽やかに捉えれるべきですね。
品質=人の品+作業の質
人間が行う事についての「品質」とは、「人の品と作業の質」。
<品質=人の品+作業の質>
いい質の仕事をしても、挨拶が出来なければ品質が良い仕事とはなりません。
姿勢や表情はどんなのがいいでしょうか?
高給寿司店の職人さんがきたない服装だったとしたら、素晴らしい寿司を握ってもお客様は満足しないでしょう。
時間通りに宅配便を持ってきてくれても、挨拶なしではありがたさ半減ていう気分になるかもしれません。
高級ホテルのフロントの人がしかめっ面では、、、
品を高めるには基本プラスα
品を高めるには、挨拶や笑顔、身だしなみといった基本的な事をきちんとやることが基本になります。
プラス、席から離れる時には椅子をきちんとしまう(=出しっぱなしにしない)というような、忘れられかけている基本がどこまでできるかということが大切になります。
気をつけてあなたの周りを観察してみてください。
席を立つ時、椅子を出しっぱなしにしている人が多いものです。一方で、きちんと椅子をしまう人もいますよ。
そういうのを身に付けるには、一つ一つ自分ルールを作って意識的にやる事から始めましょう。
そのうち習慣となって意識せずともやっている自分になれます。
品ある大人になりたいものです。