面接という言葉を使わずに実質面接をする「だまし面接」が蔓延しているといいます。
待ちきれない
OB面談だとか、人事部長が興味を持ったので来て欲しい面談、研究者交流会、キャリアカフェ、ジョブマッチング、、、など呼び方はいろいろ。
わたしはインターンシップも実質的には選考の場になってると思っています。
16卒から選考スタートは8月1日からと経団連の指針で示されています。
以前は4月1日だったので、大幅に後ろにズレた格好となっているのは、学生の学業に配慮されたものと認識しています。
しかし、16卒採用活動では「面談」が登場。
要は待ちきれないということですね。
だましてほしいの
一方で、ユニクロのファーストリテイリングや楽天などの通年募集している企業は経団連の指針を守れない旨を表明して採用スケジュールを公表しているとのこと。
正々堂々としていますね。
これらの企業では「だます」必要はありません。
「だます」というと、誰をだましているのでしょう?
指針を出した経団連や他企業をだましていますね。
同時に採用対象である学生もだましていますね。
もっとも学生としても早く決めたい気持ちがあるので、喜んでだまされてる、いや、だまして欲しいと思っているのではないでしょうかね。
これは危険です。
ホストクラブにはまった女性と似たような状況ではないでしょうか(^_^?
学生さんたちにとって社会はほぼ知らない世界。
大人たちの働く姿を見て「すごいな」と思いやすいものです。
同時に、(どうせ働くなら)自分もああいうふうにカッコよく働きたいと思いやすいもの。
しかし、なかなか泥臭い部分は見せません。
本当の姿は結構泥臭い部分も多いもの。
新卒での就職は3年で約3割の人がせっかく入った会社を辞めています。
【参考記事;新入社員の32%が3年で辞めるけど、次は大丈夫?】
なんでこうなってるのか?
入る前のイメージと、実際に入った後に働いた現実が違ったというのが主な要因でしょう。
それは採用する会社側にも大きな責任があるのではないでしょうか?
就職してからの方が長〜いのだから
まぁ新卒で入った会社を辞めること自体は悪いことではないと思っています。
問題はそれを繰り返して結局どこに勤めても長続きしない、かといって自分で何かをするわけじゃないという人を生み出していること。
誰かに喜んでもらう喜び、誰かの役に立つことの喜びを知らない、教えてもらってないということです。
仕事という名の目の前の作業を教えてもらうだけでは、なかなか本当の働く喜びに気付けないものです。
そういう本質的な部分をアピールできない採用活動が横行しているのではないでしょうかね。
その代表例が「だまし面接」なのかもしれません。
うちの会社に入ったらこんなやりがいがありますよ、こうやって世の中の役に立とうじゃないか学生諸君、これってやってみると面白いよ、ということをもっとアピールして欲しいものです。
就活生の皆さんは、社会に出て何がしたいのか?どうやって役に立ちたいのか?どんな人に喜んでもらいたいのか?というようなこともしっかり考えてたらいいですね。
早く安心したいのはわかりますが、だまし返しで就職できても、その先の方がずっと長いのですから。