「●●君はなぜ出社してないんだ?」
「なぜ出社しないといけないんですか?もちろん仕事は仕上げますよ。」
こんなCMが流れていますが、この星では近い将来普通の光景になっているのではないでしょうか。
まぁ普通になれば「なぜ出社してないのか?」などとは聞かれませんがね(^_^;
現状データから見ると
日本の誇るメガバンク、学生の就職人気ランキング上位にも顔を出す3行はそれぞれ人員削減又は業務量削減について次のように発表しています。
みずほFG 19,000人
三菱UFJ 9,500人
三井住友 4,000人
一方で、2017年9月の有効求人倍率は1.52、これは47年ぶりの高水準とのこと。
また、18卒生の内定辞退率64.6%と、、、超人手不足・採用難でもあります。
これらのことから読み取れるのは、若手はほしいけど、ベテランは不要ということ?
これまでのレール
これまでの日本では、大学入試競争があり、有名企業への入社競争があるという時代が長く続きました。
一般的には、いわゆる良い大学に入れば良い会社に入りやすく、良い会社に入れば安泰というレールがあったのです。
もちろん社内の出世競争もあるのでしょうけど、一定の年齢になるとほとんどの人はそれなりの役職について、相応なところで一所懸命に勤めあげて定年を迎える事ができた時代でした。
それでもいわゆる良い会社、大企業であればそれなりの年収レベルであったわけです。
しかし、バブル崩壊後は50歳を超えたあたりから肩たたきといわれる退職勧奨が増えてきました。
これはよく考えると、ある意味ゴールのみえてきた年齢であり、早期退職の割増退職金をもらって次に進むということですが、残りの年数を考えると仕方ないかなとも思える制度だったのかもしれません。
退職云々までいかなくても、役職定年や出向などでの賃金抑制された企業内余生(いわゆる窓際)は普通のことになってきてましたね。
最近の労働環境などいろいろ
それが近年、肩たたきは42~3歳から始まる時代になってきたようです。
この超人手不足の時代にです。
もちろんこれは一部の大企業でのお話がほとんどです。
賃金の高い人間はそんなにたくさんいらない、ていうか、賃金負担が重すぎるという事でしょう。
一方、中小零細企業では超人手不足。
求人を出してもなかなか集まらないのが現状です。
大企業を早期退職した人は割増退職金もらってますし、失業手当もありますから、次の就職を急いでいる人ばっかりじゃありません。
中小企業の賃金レベルではなかなか就職に踏み切れない人も多いでしょうし、入ってみても大企業と中小企業の違いに馴染めず苦しんでいる人もいます。
さらに、某大手製薬会社の方に聞いた話では、100名の新卒入社で一年後残るのは10名程度だそうです。
もすこし辛抱できないのか?
それともそんなにひどいのか??
希望を持って大企業に入ったは良いけれど、こんなに厳しいのならもう少し給料が安くてもいいからのんびり仕事がしたい人が増えているということなのでしょうかねぇ。
まぁ若い方がいろんな意味で次に馴染めますけどね、、、
多様化の時代
現代は多様化の社会。
いろんな価値観が共存しています。
バリバリやりたい。
のんびりやりたい。
どちらもOKなんですよね。
同じ方向にみんなで競争する社会ではなくなっているという事ですね。
でも、会社によってはバリバリしか求めないという会社もあるので、自分の価値観にあった会社選びが重要になっているということでしょうかね。
それに、バリバリといっても嫌いな事はバリバリできないですよね。
自分が打ち込める事なのかどうか?という部分が就職のポイントなのかもしれません。
昔は慰安旅行や職場のメンバー同士での飲み会などは盛んに行われていました。
そういうのも今は流行りません。
慰安旅行で近くの温泉にみんなで行って宴会するって激減してます。
慰安旅行なら海外、、、それもほとんど自由行動、、、
最近の新入社員は上司との飲み会も0という報道もあります。
そういう時代なんですよね。
そんな中で、最近の兼業を認める動きは会社のあり方というか働き方というか、仕事の進め方も変えるのではないかと思っています。
その場合のポイントは各人のスキル。
従来は会社の看板や●●社の誰々としての人脈、経験などによって進めていた方法から、個人のスキルや人脈、経験が大切になってくるのではないですかね。
それがたとえ大企業の仕事としても、それぞれの仕事の実態は個のネットワークによる成果の時代に向かっているように感じています。