「いい人は勝てない」のか、それとも、「最後はいい人が勝つ」のか?
諦めたら勝てないのか、それとも頑固さが仇になるのか?
自信こそが勝利を引き寄せるのか?自信が妄想に過ぎないのはどんな時か?
仕事量が全てなのか、ワーク・ライフ・バランスを考えたほうがいいのか?
『残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する』エリック・バーカー著橘玲監訳(飛鳥新社)
まじまじパーティーのあんちゃさんが紹介されてたので読んでみました。(そういう素直さが大切ですよね^^)
夢中で読んでしまいました。
息子たちには一冊づつ贈ろうと思います。
若い人からベテランまで(ベテランにはちょっと刺激的ですが)超おすすめの一冊です。
向上心のある人なら誰しも気になっていることをズバッと遠慮なく突いています。
この本では上のような「神話」を検証しつつ、成功ってなんだろう? 幸せって何だっけ、何だっけ(ヤッマサ♪)?、、、ということについて正面から、エビデンスを示しながら突っ込んでいってます。
学校での成績と成功、、、成績優秀者が成功するのか?
いい人は成功するのか?いい人だから成功できないのか?
諦めず成功するまで続けるべきか?思いきって切り替えるべきか?
自信を持つのは良いことか?
仕事バカ?それとも、ワーク・ライフ・バランス?
成功する人の条件はなぜ勘違いされてるのか?という疑問に答えてくれる名著です。
著者はアメリカの有名ブロガーだそうです。
どうりでズバッと言いにくい確信をあぶり出しています。
学校での成績優秀者が成功するのか?
高校を首席で卒業した人で、世界を変革したり、動かしたり、世界中の人々に感銘を与えるような人がどれくらいいるのかという調査をしたそうです。
そういう優等生たちは大学でも成績優秀で、弁護士、医師、エンジニアなどの社会的評価の高い専門職に就いていることが多く、総じて恵まれた暮らしをしていたとのこと。
しかし、優等生たちは変革より順応するタイプであり、世界を変革したり、動かしたり、世界中の人々に感銘を与えるような人にはなっていなかったのです。
学校は、言われたことをきちんとすることを教えている場所であり、カリキュラムは全ての科目で良い点を取るゼネラリストに報いるものです。
おおむね安泰で負のリスクを排除するかわりに、目覚ましい功績の芽も摘んでしまうと。
ここで言う成功者の例として、ウィンストン・チャーチル(国を救った「危険人物」)、グレン・グールド(天才ピアニスト)、マイケル・フェルプス(オリンピック金メダリスト)、ダーティー・ダズン(Mr.インクレディブルの制作チーム)、他、、、などを挙げて説明しています。
いい人は成功するのか?
多くの善良な人が気になる問いですよね。
善良な人というと手を上げにくくなりますが、利己主義でない人、自己中心的でない人とでも思ってください。
ここではいくつかのキーとなる部分をいくつかご紹介しておきます。
行いには「良いこと」「悪いこと」「皆がやってること」がある。
たとえ犯罪者が悪事で成功するにも、ルールと信頼関係が必要だ。
与える人と奪う人。
幸福度はどんな人が高い?
ここでこれ以上書いてしまうわけにはいきません(^_^;
読んでみてください。
諦めず成功するまで続けるべきか?
できるまでやめなければ、できる。という主旨の名言格言があります。
一方で、切替え、見切り、損切り、スパッと、、、ということを推奨することもあります。
何かに懸命に打ち込み、けっして諦めずに最後までやり通す力(グリッド)こそが成功への鍵だと教えられるのがわれわれの文化です。多くの場合それは正しいようです。
しかし、それがうまくいかないことがあるのはなぜか?
ときには見切りをつけることが最善の選択になることがある?
どんな困難も乗り越える人に共通する習性とは?
楽観主義と悲観主義。
わたしたちを前進させ続けてくれるのは、自分自身に語りかける●●●●だ。
「退屈」をなくせば「努力」は必要なくなる。
見切りをつけることは、グリッドの反対を意味するとは限らない。
時間とお金は等価ではない。お金は増やせるが、時間は有限だ。
自分にとって意味がないことに見切りをつける。
すべてをしようとすることをやめれば、何でもできる。
9割まちがえる「その常識」を科学する
本の副題に「9割まちがえる「その常識」を科学する」とあります。
確かに書いてあることは目から鱗的なことが多く書かれていて、きちんとエビデンスを示してあるので説得力のある本です。
ページ数も多い本ですが、論理だっているので比較的スムースに読めると思います。
あなたの成功~人生にどんなものが揃っていたら、あなたは十分に満たされたと感じるのだろう?~について考えるヒント満載の本です。
ぜひぜひ読んでみてください!!