超売手市場と言われている今の就職市場。
学生さんたちの会社選びはよりどりみどりかなと思いつつ、こんなこと考えてみました。
「今、自分が学生だったらどの会社に就職したいかな」と。
しかし、いざ考えてみるとここだという会社、これだという職業が見つからないのです!
社会が激変しつつある今、現時点で業績好調の会社でも10年後どうなっているかわかりません。そんなことが気になってしまい、なかなかここだというのがないものです。
未来の社会への大きなインパクトは「AI」。
参考記事1【シンギュラリティ、、、ドラえもんの世界じゃん】
参考記事2【AIやロボットで仕事が楽になったと喜んでたら、仕事がなくなるかもよ】
社会も働き方も大きく変わります。
いや俺はまだまだAIなんかに負けないぞと思ってみても、冷静に考えればだいたいの分野で負けます。
また既存の社会の枠組みは、人手不足などの影響などもあって徐々に大手企業への集約が進みつつ、人口減少やAIの影響もあってそれも崩れていくというパターンのような気がします。
単純に競争で大手企業への集約化が進むだけでなく、現段階で既に中小企業は後継者不足です。
例えば、大手スーパーが出店したら近隣の個人商店や地元のスーパーは衰退しています。
また、大企業も多様なニーズに素早く応えるためのM&Aも活発化しています。
しかし、一方では大企業であるがゆえに多様なニーズに応えきれなくなったり固定概念を打破しきれず、新興企業が隙間をついて恐ろしいスピードで成長するという例も出てきています。
Amazonなどはここ何年でしょうか?
最初は通販書店のイメージでしたがねぇ、、、
レンタルビデオ、CDショップ(レコード屋さん)、写真の現像取次、、、昔はもっとあったのですが、今はあまり見かけません。同様に、酒屋さん、電気屋さん、八百屋さん、魚屋さん、、、ありましたよね。今ではサザエさんで見かける程度というと大袈裟でしょうか。
また、現段階でもいろいろと多様化してきているのは目に見える状況です。
スポーツでも、昔はプロ野球野球でも巨人が(アンチも含めて)国民的な話題になっていましたが、今では各球団の注目度があがっているのは明白です。
街の飲食店も、おじさんたちは戸惑うほどいろんなお店があります。
昔の家には一台しかテレビはありませんでしたが、今はスマホでもいろんな動画が見れます。
好きな時に自分の好きなものを楽しめる時代が実現しているのです。
多様化するということはニッチが増えるということ。
テレビのように、いわば国民全体に受けるものしかないのではなく、YouTubeには釣りでも、プロレスでも、勉強でも、わけがわからないけど面白いことも、多種多様な発信がされているのです。地上波以外にもたくさんの発信がされています。
ビールだって我々の頃はKIRINのラガー、、、今では発泡酒なども含めていろんなのがありますし、それなりに各銘柄が商売になっています。
多様化した社会は小さな市場がたくさんできる社会、そこはブルーオーシャンに近いイメージになるのではないでしょうか?
いわゆる同質的な競争から脱皮できる世界が広がるのかもしれません。
他と違っても良い、、、から、、、他と違うから良い、に向かいそうです。
では、どうやってそんな世界を探すのか?
あそこはどうだろう?いやこっちはどう?と考えていても正解はなかなかわかりません。
大切なのは自分の夢中になれる分野・才能を伸ばすこと。
複数の市場に共通することに対して、個人の才能を生かすこともできます。
今では漫画家の世界も分業の世界。
一時問題になった現代のベートーベンも、正直に分業を言ってたら先進的だったのでは?と思えるほどです。
一般社会でも、社外も含めて個人個人の才能を活かす時代になるはずです。
その時に向かって、自分自身が続けやすいことを模索し、自分の得意分野を伸ばすことが求められますね。
例えば自分の「趣味」。
趣味は人間特有のもの。
時間を忘れて夢中で取り組めるもの。
こだわりをもっている部分。
コンピューターは趣味を持っていません。
AIの時代には、定型の仕事や情報を与えればできる仕事はどんどんAIがこなしてくれます。
人間は自由な時間が増えるはずです。
そんな中、趣味的なものがその人らしさを生み出すものとなります。
もっと想像すれば、ある部分はAIに主導権を持たせて生活し、ここは自分の想いで行動したいというところでは人間主導でAIを使うという割り切った世界もありのはず。
であれば、仕事になる興味・趣味があればいいのでは?という発想につながります。
そんな世界を考えつつ、そのための就職という選択はどうでしょう。
まだシンギュラリティまでは少し時間がありますからね。
自分の趣味・興味を活かせる会社に入って学び、もっとニッチな世界に飛び出していく。
いろんなことができる会社に入って俯瞰し、自分の楽しめそうなニッチを見つけて飛び出して行く。
もちろん飛び出すことが絶対ではありませんから、そのまま勤めても良いのですが、その判断は時代の変化を見つつでもいいのです。
ポイントは時代を見続けることと、自分は何が楽しめるのか・夢中になれるのかというものを見つけることです。
自分はどうあれば楽しいのか、達成感、成長を感じられるのか?ということですよね。
以前ご紹介したことあると思いますが、有名な「メキシコのある漁師とMBA取得のコンサルタントの話」は価値観の違いを表しています。
メキシコの海岸沿いの小さな村に、MBA取得しているアメリカのコンサルタントが訪れた。
ある漁師の船を見ると活きのいい魚が獲れていた。
コンサルタントは聞きました。
「いい魚ですね。漁にはどのくらいの時間かかるのですか?」
「そうだな、数時間ってとこだな。」
「まだ日は高いのに、こんなに早く帰ってどうするのですか?」
「妻とのんびりするよ。一緒にシエスタを楽しみ、午後にはギターを弾きながら子供と戯れ、夕暮れにはワインを傾けながら妻と会話を楽しみ、それで、寝ちまうよ。」
それを聞いてコンサルタントはさらに質問をした。
「なぜもう少し頑張って漁をしないのですか?」
漁師は聞き返した。
「どうして?」
「もっと漁をすれば、もっとたくさん魚がとれる。それを売れば、もっと多くのお金が手に入り、大きな船が買える。そしたら人を雇って、もっと大きな利益がでる。」
「それで?」と漁師は聴きました。
得意顔でコンサルタントは答えます。
「次は都市のレストランに直接納入しよう。さらに大きな利益がうまれる。そうしたら、こんな小さな村から出て、メキシコシティに行く。その後はニューヨークに行って、企業組織を運営すればいいんだよ。」
「で、そのあとはどうするんだ?」と漁師は聞いた。
コンサルタントは得意満面の笑みでこう答えます。
「そこからが最高だ。企業を上場させて巨万の富を手に入れるんだ。」
「巨万の富か。それで、そのあとはどうするんだい?」と漁師は最後に質問しました。
「そしたら悠々とリタイヤさ。小さな海辺の町に引っ越して、家族とのんびりシエスタを楽しみ、午後にはギターを弾きながら子供と戯れ、夕暮れにはワインを傾けながら妻と会話を楽しむ。のんびりした生活を送れるのさ。」
やれやれという顔で漁師はため息をつき、一言を付け加えた。
「・・・・そういう生活なら、もう手に入れているじゃないか。」
価値観の違いですよね。
何に価値を感じるか、人それぞれ違いますが、それを大事にできるのか?
すべてをしようとすることをやめて、実現したいことを最優先すべきということですね。
などといろいろグダグダ考えた結果、なかなかまとまらず時間切れになってしまいましたが、、、(^_^;
やること、夢中になること、やることのためにほかを捨てること、、、そういうの探したいですよね。
ということで、原田隆史さんの目標達成ノートを注文したのでした、、、また結果をレポートしたいと思います。
「仕事と思うな、人生と思え」の人です。
まぁ、、、今更ですがね(^_^;