プレミアムフライデーの導入から約一年が経過。
はじめからから多くの方がなんとなく予想していた通り、一部の方達以外には影響なしのように感じます。
働き方改革についても政府は盛んにアピールしていますが、ハーズバーグの動機付け理論で賃金は動機付けの衛生要因(不満足要因)だというのと同じように、短時間労働が満足条件なのかというとそうではないと思います。
働き方改革の方は、法的な縛りも使って推進していますけど、推進側が本質的な部分で間違っているのでどこかで壁にぶつかるんだと感じています。
それは、働く事を面白くない事・苦行のようにとらえている点。
高校時代、試験期間中はクラブ活動禁止でも、校外でトレーニングしてる人もいましたよ。
それは厳しい練習でもきちんと目標を持って積み上げているから。
てきとーにクラブ活動してる部員は、練習がないので喜んでましたけどね。
だいたい、クラブ活動しなけりゃ勉強してましたか?、、、(^_^;
仕事そのもの、承認、達成などの満足要因を追及する事は確かに難しい事だと思いますが、だからといって時間短縮ばかりすることは、仕事は面白くないものというのを肯定しているようで危険な対処法なのではないかと思います。
本来働くという事は楽しい・やりがいのある事(であるのが望ましい)のはず。
もちろん現実的には、かなりの人にとっての仕事は苦行になっているのだろうということは認めざる得ないですけれど。
それは、なぜでしょうか?
国のお役人たちは楽しい仕事をしたことがないのか?
お父さんお母さんたちは楽しく働けているのか?
学校の先生たちはやりがいもって働けているのか?
まぁ卵が先か、鶏が先か、になりますが。
家庭でお父さんやお母さんたちは働く事、仕事について、子供にどう魅せているだろう?
愚痴ったり、疲れ果てていないか?
まぁ確かに疲れるものですが、それは一所懸命仕事に取り組んだ結果の疲労だということを子供たちにもわかってもらえるようにしたいものです。
いわゆる楽しい遊びだって疲れるのですから。
大人の事を子供たちはしっかり見ているものです。
あぁ大人になるのは大変だ!仕事をしなきゃいけないんだから、と子供が感じるのではなく、充実してるな、かっこいいな、と思われるような魅せ方をしたいものです。
学校の先生しかり。
先生になりたての頃の気持ちを持てている先生ばかりじゃありませんね。
子供たちは見ています。
進路相談では、何がしたいか?何に興味があるか?ということよりも、今の学力ならどこに入れるか?を指導される事が多いです。
就活では、楽してたくさん給料もらえる仕事、高偏差値的な会社、そういうのを探している人が多いです。
それじゃ仕事が苦行になりますね。
そういう諸々が「就活したくない、仕事なんてしたくないという心の奥底の不安」を生み育ててるのではないですかね。
テレビの情熱大陸やプロフェッショナルなどに出てくる人たちからは充実感を感じますよね。
もちろん他の人たちと同じような苦労はいっぱいあるのでしょうけど、それ以上に情熱やプロ意識を持って、ある意味楽しみながら仕事をしているようにみえます。
仕事のやりがい、お役に立つ事の喜び、そういう誇りや楽しみを仕事に見出すことができるような進路指導や就活、大人の仕事ぶりなどが求められています。
学校の勉強は好きでない教科もあるでしょうから嫌な部分があってもおかしくないのかもしれません。
しかし、本来学ぶ事は楽しい事。勉強は贅沢な事です。
仕事は自由に選べます。
自分の興味のある事をすることができる可能性があるのです。
あるいは、興味を持てそうな事でもいいのです。
それでも辛い事はあると思いますが、興味を持てれば乗り越えられるものです。
進学や就活にあたって、そういうことを考えてみてはいかがでしょうか。
これから働く君たちが、日本の未来を築くのです、、、日本を背負ぇ~~!