現代日本は長寿国ですが、さらに平均寿命が延びています。
さらに、若い人が減っているので高齢化も進んで超高齢化社会へまっしぐらです。
さて、平均寿命と健康寿命は違います。
現段階ではだいたい10年くらい平均寿命が健康寿命より少ないそうです。
ということは約10年、不健康寿命があるということ。
これからの超高齢化社会において、健康寿命を延ばす事が社会的にも、そして何よりご本人にとっても大切になります。
老化
人間は、生きていれば必ず老化するものです。
老化とは、加齢によって起こる機能低下。
機能低下は病気の引き金になります。
老化の原因は、「さび(=酸化)」と「こげ」。
酸化は、呼吸で取り込んだ酸素が活性酸素に変化して細胞を傷付けることです。
代謝によってそういう傷は修復されますが、加齢やストレスによって代謝が低下することで修復が追いつかず、酸化が進んでいってしまいます。
こげは、焼き色が付くのと同じことで、体内の糖質とタンパク質などが加熱されることによって作られます。
体内には糖質もタンパク質もたくさんありますからね。
また、特に血糖値の高い人ほどこげができやすいそうです。
長生きしている人は食生活や生活環境などが病気になりにくいのではないかと思われます。
老化防止
わたしたちが生活の中で老化を遅らせるためにできることは何でしょうか?
まず、食事。
バランスよくいろんな食材を食べることはもちろん、血糖値の急激な上昇を防ぐため、食事はゆっくり時間をかけ、炭水化物は最後に食べるのが良いようです。
糖の吸収抑制に良いのは、キクイモ、ニンニク、ごぼう、タマネギなどに含まれるイヌリン。
但し、65歳以上の方は、一食あたりのタンパク質を増やすと長生きしやすいそうです。
次に、運動。
軽く日常的に続けられる運動がおすすめ。
ストレスは大敵ですが、全くストレスのない生活もよくないようです。(ホルミシス効果;少しくらいストレスがあった方が、それに打ち勝とうとする身体のメカニズムが働き、結果的に身体が強くなる効果)
最近では老化をつかさどる遺伝子も徐々に解明され、アメリカでは人間での実験も始まっているそうです。
薬で老化を防げる時代がすぐそこなのかもしれませんね。
心の健康
「身体の健康」と同じように大切なのが「心の健康」です。
しかし、メンタルヘルスの問題は外から見えにくいので、気付いたら深刻化していることも少なくありません。
「なんとなく気分が憂鬱でやる気が起きない。」というのは誰でも経験があるのではないでしょうか。
そういうネガティブな感情を放置していると深刻な事態につながることがあります。
会社や学校に生きたくない。
何もやる気が起きない。
そんな自覚症状が出たら要注意です!
今やうつ病は日本の国民病といえる状況です。
ある調査によると、過去3年間にメンタル的な不調を感じたことのある人は、成人の4分の1以上いるとのこと。
うつ病予防には、日頃の運動や音楽鑑賞など、肉体的・精神的な楽しいことをすることが大切です。また、ボランティア活動をしたり、何かに挑戦することなども良いことです。
うつ病までいかなくても、メンタルの不調の原因は「充実感」の低下があります。
身のまわりの小さなことから前向きに考える習慣をつけるよう、心の「スモールチェンジ」に取り組んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
老化は自然なことですが、病気はいつ襲ってくるかわかりません。運動と食事という生活習慣と病気は関係あるはず。
あまり無理せず続けられる生活習慣を模索してみましょう。
なんといっても病気が好きという人はいないでしょうから。
血圧や血糖値、中性脂肪などの数値に目標を持って運動や食事などに取り組むと、心の健康的にもよさそうですね!
一石二鳥です^^