何がしかの入試は日本人ならほとんどの人が経験していますよね。
高校入試を思い出してみてください。
ほとんどの人が、いわゆる「すべり止め」を受験します。
なぜか?
高校浪人は避けたいという思いがあったはずです。
なぜ高校浪人しないのか?
それは、そこで高校にこだわるよりも、合格した高校でがんばれば次があるという考えがあるからかもしれません。
では、大学入試では?
浪人もありという考え方も増えますよね。
今はけっこう現役指向が強いようですが、それでも浪人生はいます。
なぜか?
就職するにあたって出身大学が大切だという判断や、国公立にという事情からだと思われます。
わたし個人的には、目指す学校に何浪してでも挑戦するという気概は良い事だと思います、、、大変ですけどね。そして何より、何を学ぶか?どれだけ実力を上げるか?が大切だと思っています。
そして、入学試験ではありませんが、入社試験、、、
良い学校に行って良い会社に入るというレールの最終、最大のポイントと思われている試験です。
でも、ここでの浪人は少ないです。
なぜか?
経済的に早く独立したいだとか、浪人しても結果が変わると思えないというような感じでしょうかね。
景気の悪い時期には、なかなか就職先が見つからないので留年するという話も聴いた事がありますけど、今はあまり聞きません。だいたいの人がどこかに入ります。
そういう中で、大学等の卒業予定者は必死で就活します。
その意気込みで学べば良いのにと思うほどです。
しかし、よーく考えると一番大切な選択とも考えられるんですけどね。
早期内定をもらいたい気持ちはわかります。
一方で、興味ある仕事を探して就職浪人するぐらいの気持ちがほしいとも思うのです。
大学入学する時に浪人する人はいるけれど、就職はどこでもいいのか?ということ。
早期内定ー早期退社では意味ないでしょ。
早期内定ー嫌な仕事じゃ地獄ですよ。
理想を追いかけすぎるのも問題かもしれないけど、どこでもいいというのはもっと問題です。
もちろんそういうパターンで就職して立派に勤め上げた人もいます。
しかし、現代の新卒入社組は3年で32%が辞めています。
働いてみたからこそ分かったこと、働いてみたからこそ自分が何をしたいか見えてきた人もいるでしょう。
今の日本は豊かな国です。
それなりの生活をする道はたくさんあります。
どんな仕事でも、苦しいことや辛い事はありますが、それを乗り越えられるようなやりがいを見出せる仕事を探してほしいと思います。
もしもわたしがやり直せるなら、そうします。
でもね、やり直すなんて不可能なことです。
わたしが自分の子供に何か伝えるとしたら、そういうことを伝えます。
なかなかできることではありません。
若い人がやりたいことを見つけることは簡単じゃないでしょう。
若い人だけじゃありませんがね。
50過ぎても分からない人はいます、、、ここにもいますが、、、
だから、そういう情熱を持ってる人の本やテレビ番組をすすめます。
それでもなかなか見つけるのは難しいものですね。
お医者さんだって、何とか治したいという情熱を持ってるお医者さんもいれば、かっこいいから、親が医者だから、お金持ちになれるから、と、、、いろんなお医者さんがいます。
料理人でも、大工さんでも、芸能人でも、サラリーマンでも、、、そんな感じです。
「やりがいや情熱を持てる仕事を」と、そういうことを伝えつつも、現実的に親としては、いわゆるいい会社、よさそうな業界を勧めている自分もいます、、、
最終的には子供の決めたことを応援するだけですが。
親ってそういう、、、ものなんですかね。
もしも子供が就職浪人するといったら、困りますが、もちろん全力で応援しますよ。