人を育てるのは大事な仕事
部下を育てるのは管理職の大きな仕事の一つです。
しかし、これが難しいものです。
何を考えているのかわからない、、、指示がなければ動けない、、、本気でやってるのか、、、などと思ってしまうことは結構あるでしょう。
またよくあるのは、「自分でやった方が早い」というやつ。
でも、人をあてにしなくなると、自分もあてにされなくなるものです。
人は皆、違います。わかっちゃいるんですけどねぇ、、、
唖然とする事があっても、それは当然です。
人を動かす・育てるにあたって、山本五十六(いそろく)さんのこの言葉が有名です。
やってみせ、
言って聞かせて、
させてみて、
ほめてやらねば人は動かじ
話し合い、
耳を傾け、
承認し、
任せてやらねば人は育たず
やっている、
姿を感謝で見守って、
信頼せねば人は実らず
あの当時に、こういう考え方をしてたのですからすごい人ですよね。
山本五十六さんはこういうこともおっしゃっています。
「いまの若い者は」などと、口はばたきことを申すまじ
実年者は、今どきの若い者などということを絶対に言うな。
なぜなら、われわれ実年者が若かった時に同じことを言われたはずだ。
今どきの若者は全くしょうがない、年長者に対して礼儀を知らぬ、
道で会っても挨拶もしない、いったい日本はどうなるのだ、などと言われたものだ。
その若者が、こうして年を取ったまでだ。
だから、実年者は若者が何をしたか、などと言うな。
何ができるか、とその可能性を発見してやってくれ。
「今どきの若い奴は」「●●世代は」、、、言ってませんか?
思ったことはあるでしょ???
どうやって育てる
育てるためには信頼関係が不可欠。
何を言うかということよりも、誰が言うかということが大切だと言われます。
そのために欠かせないのがコミュニケーション。
コミュニケーションはドッジボール型ではなく、キャッチボール型ですることがポイントです。
【参考記事;コミュニケーションには、ドッジボールとキャッチボールがある】
ドッジボールは相手をアウトにするために取れないようなボールを投げますが、キャッチボールは相手が取りやすいボールを投げます。
言うほど簡単じゃないことは痛感しておりますがね(^_^;
自分でコミュニケーションをとるだけではなく、チーム内の円滑なコミュニケーションにも役立つのは「質問」が効果的です。
特に最初は相手の興味のあることについて質問すると、相手は話しやすいものです。
こちらが聞きたいことよりも、相手が話したいようなこと。
趣味なども良いですね。
コミュニケーションのために「飲みニケーションだ!」と言って一杯飲みにいくのもいいですね。
でも、自分の武勇伝を延々と聞かせているようでは逆効果です、、、そういうことよくあります。
聴く事がポイントですよ。
話すにしても、聴くために話すという意識を持つようにしたいですね。
最近は「褒めて伸ばせ!」とよく言われます。
でも、ムヤミヤタラに褒めてもしらじらしいものです。
褒めるためというか、認めてあげる事ができる状況をつくりましょう。
「小さな成功体験」を積み重ねさせる事で、それを自他共に認めることで、成長が加速していくものです。
肩書きは役割名
部長、課長などというのは「偉い人」ということではなくて役職です。
つまり、職務上の「役割」。
もちろん、社長も専務も、常務も同じです。
人間としての価値とは関係ありません。
そういうことを上司に対して思う事はいかがかと思いますが、部下に対しては「対等な関係」を意識した方が良いですね。
部下の方のくつ下を見てみてください。その人の奥さんか、親御さんがどういう思いで用意してくれたのか?
その人のハンカチも、シャツも、、、誰が洗濯して、たたんでくれたのか、、、
そういうことを少しだけでも想像してみてはいかがでしょうか?
わたしは小学生の頃、友達のくつ下を見てその子の親について、なぜか想像していました。
当時は「愛されているんだろうな」というような言葉は出てきませんが、その友達を大事に思っているんだろうな、というようなことを思ったことがありました。
部下の人にはその人の世界があります。
会社だけが全てじゃないんです。
部下の方もそうですが、人は皆、誰かにとっての大切な人。
会社で上からものを言われている姿は、そういう人には見せられないですもんね。
全てを映像にしてオープン情報にできるくらいの気持ちで接してみてはいかがでしょうか?!
まとめ
これからの日本は、空前の人手不足。
どんな会社でも、人を使い捨てできる時代ではありません。
今いる人を活かすこと=育てることがますます大切になります!
人は皆、金の卵です。
「全力が全力を引き出す」と聞いたことがあります。
「もしかしたら面白いかもしれない!」と感じさせる事ができれば動き始めます。
そういうことができるようになれば、それはその管理者のスキルです。
最大の成果は「人を残すこと」。
自分の仕事DNAを残すつもりで、全力で愛情と熱意を注ぎたいものですね。