お得意先に、友人が社長をつとめる会社があります。
もちろんきちんとした提案をして、良い関係にあります。
でも、その会社でわたしとの窓口をする部署の人は「やりにくい」と感じる人もいるようです。
その部署の部長がある時、わたしがやってる仕事について、わたしと同様の取引をしてる仲間が集まった場で、突然広く提案を求めました。
ということでいわゆるコンペっぽくなったのです。
求められているのは、以前わたしが提案して却下されたものです。
その時点でおかしいなとは感じたのですが、提案する事に応じることにしました。
しかし、いわゆる提案依頼書(RFP=Request For Proposal)的な、業務内容や求められるレベルなどを示す資料は全く無しです。
乱暴な話だなと思いつつも、わたしは現状のレベルや改善ポイントを分かっているので提案しました。
いわゆる競合相手も、そういう状況が分かっているのでわたしに対して「一緒に協力しよう」と申し入れてきました。
確かに協力した方がより良くなりそうだったので協力してやる事にしましたが、それはあまり表には出さず、両社提案のような形にしました。
競合相手の提案は詳しい内容も分からないままの「絵」のままというのはプロなら分かります。
どうせ採用されないと分かってるので、こちらに声をかけてきたわけですから。
ところが、その会社の決定は競合相手に決定!
説明に来た部長に理由を確認しても、全く納得できません。
品質的にもコスト的にもこちらが優れた提案だという事は明白なんですから。
競合相手がだましたという可能性もありますが、これは何度も確認していますし、実際に出たものも裏のルートで確認済でした。
わたしの友人の社長も決裁したという事だったので電話で確認したところ、話がかみ合いません。
直接会って確認する事にしました。
結果的には、嘘の報告が上がっていました。
コスト面ではわたしの方が高くなるようになっているとの報告です。
品質的にも大差ないと。
一部を競合の元でわたしにやってもらうよう忖度して折り合いをつけるので変えていいですよね、、、もっと忖度しなきゃダメですか、、、と。
わたしとしては、今回の案がとれなくても利益という意味では大差ないというか、実際は他の仕事との関係で利益アップも見込めるのですが、そういう問題ではありません。
しかし、わたしも友人も分からないのは、なぜそんな嘘をつくのか?
友人とわたしの関係からして、ばれるリスクは大です。
推測ですが、その部長は「YESマン」大好きで、社内外ともに仕事の相手にはYESを求めているのではないのかと。
その部署の人も、もっとも重用されているのは超優良YESマン。
いい人なんですけどね、、、部長がいると、黙って横に座っています。
いずれにしても「嘘」の報告を社内でしていた事は事実。
そりゃ友人の社長は怒ります。
「嘘」というのは自分が得する方向にしかつかないものです。
一応、嘘の報告した事になったら大変だから見直した方が良いとその部長には伝えたのですが、通じなかったようです。
「チェックしたら計算間違いしてましたよ」で済ませてあげようと思ったのですがねぇ。
事がオープンになれば、異動&降格でしょうね。
なにより社内でも信用をなくしてしまうことでしょう。
なんだか、某大学のアメフト監督の姿とダブってきました。
こういう結末は非常に気分が良くないもの。
今回は注意していたうえ、友人がいる会社という事で嘘を暴く事ができましたが、こういう事って結構ありがちです。
みなさんもご注意ください!
仕事は正々堂々としたいものです。
何かの参考になればと思い書かせていただきました。