ワーク・ライフ・バランスとは、内閣府によると、「仕事と生活の調和」と訳され、「国民一人ひとりがやりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる」ことを指す、とされています。
ワーク・ライフ・バランスの一般的イメージ
しかし現実的に多くの人にとってのワーク・ライフ・バランスは「労働時間の短縮」という意味でとらえられているのが実態でしょう。
なぜか?
ライフは楽しい時間で、ワークはライフを楽しむ収入を得るための辛い時間ととらえているからではないですかね。
プラス、無責任な報道がそういう一面をクローズアップして助長しているような気もします。
ワークは苦行なのか?
そりゃあ仕事では辛い事も苦しい事もあります。
むしろそっちの方が多いのが実体かもしれません。
しかし、そういう中でもやりがいを持ってハードワークしつつ健康で充実した生活をしてる人もたくさんいます。
まだまだ比率的には少数派でしょうけれど、、、
よくブログなどで見かけるのは「まだ会社に勤めてるの?早く辞めて独立したら?」という調子で、会社勤めは苦行というイメージを前面に出してるものも多いですね。
でも、個人事業主にも、中小零細企業にも、大企業にも、やりがいを持ってハードワークしつつ健康で充実した生活をしてる人もいます。
要は個人の考え方ですよ。
これから就職について考える人に伝えたい事
いずれにしても、ワークは苦行だという短絡的な思い込みは見直した方が良いです。
これから就職について考える人には、できるだけ条件の良い会社で働きたいと考える前に、自分はどんな仕事なら楽しめるか?やりがいを感じられるか?について考える事を強力におすすめします。
新卒入社して40年以上働くことになるわけです。
働く時間が充実した時間である場合と、ただただ苦行である場合では大きな差です。
その差は、条件云々で解決しない問題なのですよ。
嫌な仕事を終えて、居酒屋で愚痴る、、、楽しくないです。
それに付き合って、そういう話を聞く人も楽しくないです。
家に帰って愚痴る、疲れた顔して朝家を出てる姿、家族も気が重いです。
良いライフとはほど遠いでしょ。
やりがいのあるワーク、時間を忘れて熱中できるようなワークはあります。
是非それを見つけて欲しいと願っています。
ただし、これは長時間労働の推奨ではありませんからね^^
今後のワーク・ライフ・バランスについての課題
今後のワーク・ライフ・バランスの議論で必要なのは、育児や介護などと仕事の両立です。
人口減少・高齢化社会という問題に直面している今、避けて通れない問題です。
そういう意味でのワーク・ライフ・バランスのためには、転職や独立、仕事の進め方などについての環境整備はまだまだ必要ですよね。
また、環境整備を待つまでもなく、自分がそういう事(転職や独立も含めて)ができるスキルを身につけられれば、一歩前にいけます。
自分がやりがいを見出せない仕事でも、簡単に転職もできないから辞められないというのも、まだまだ多いのが実体かもしれません。
しかし、そういう人、どれだけやりがいのある仕事を探してみたかというと、さらっと探してみたけど無かったという程度のことも多いです。
そういう人、何にやりがいを持てるかどれだけ考えたでしょうか?
根本問題は、仕事に対する考え方なのかもしれませんね。
まとめ
ワーク・ライフ・バランスとは、単に労働時間を短くしようという事ではなく、個人個人がやりがいや充実感を持ちながら働きつつ、子育てや介護といった人生の各段階の課題に応じて多様な生き方が選択・実現できることです。
逆に言うと、そういう選択が実現できる能力をつけるとワーク・ライフ・バランスは整えやすくなりますね。
また、本質的な前提は、仕事にやりがいや充実感を持てる事です。
それがなければ成り立ちませんから。
夢中になれる事をやっても良いし、やってる事に夢中になっても良いのです。
やりがいのあるワーク、時間を忘れて熱中できるようなワークはあります。