『未来の年表』によれば、日本では2025年には3人に1人が65歳以上になるとのことです。
日本の人口は減少が続く中で、高齢化社会はすごいスピードで進み、気付いたら超高齢化社会という状況なのです。
そんな状況の中で、人手不足は企業の存亡にかかわる大問題だとどれだけの企業が気付いて手を打っているのか疑問です。
いやいや、それは既に企業レベルというよりも国レベルの問題なんですけどね。
逆に就職する側の学生さんとすればどうすればいいのか?
売手市場だからなんとかなるさ、、、確かになんとかなるのでしょうけど、なんとかなればいいというものでもありません。
実際に新入社員の3分の1は3年以内に辞めているのですから。
参考記事;【新入社員の32%が3年で辞めるけど、次は大丈夫?】
人口減少
今の日本の人口減少は出生数減少+長寿という構図です。
こういう場合は、なかなか回復できないものです。
よく言われる出生率では、率が上がっても母数が減ってるので数が上がりにくくなってくるからです。(率もなかなか上がりませんが、、、)
さらに、労働人口も減ってくるのは目に見えています。
最近では定年延長などによって労働力確保を図っていますが、それには限界もあります。
何より、これからの国際競争力ではインダストリー4.0に代表される通り、新しい分野が舞台。
そうなると、若い人のスキルというかセンスのようなものは必須です。
実際にAI(人工知能)などを扱う会社では、ベテラン社員よりスキルの高い学生もいると。
学生目線
今は多様な価値観の時代。
そういうのをそのまま反映しているのが学生さんたちでしょう。
人並みに就活して就職しても、(昔に比べて)嫌なら辞める人が多いです。
アルバイトも同じ感覚でしょう。
やってみてやりがいやおもしろさを感じるバイトなどは続いても、時間を切り売りするようなバイトは続かない人が増えているのだと思います。
考えてみれば、ある意味それは自然なんですよね。
そんな中で最近では「長期インターン」が人気だとか。
実際の社会で働きながらスキルアップをする事ができ、賃金ももらえるんですから。
気に入ってもらえれば就活しなくて良いし、会社の雰囲気も分かる。
能力を認めてもらうことができれば初任給が上がる会社もあると。
企業目線
会社説明会や短期のインターンだと、なかなか仕事の深い部分や会社の雰囲気は伝わらないものです。
それを逆手にとって採用をしても、バレたら辞める時代です。
まぁ逆手にとらないまでも、学生さんに自社を理解したうえで入社してもらってこそ次の教育に移れるというもの。
そういう意味では「長期インターン」は企業にとっても、じっくり実力や性格をみるチャンスです。
人材不足のこの時代、人材の囲い込みは最重要課題です。
まとめ
「超青田買い」「人材の囲い込み」などと騒がれています。
しかし根本的な問題は人口減少、若い人の減少にあります。
このような状況下では、大学4年生の春に内定をもらって一律の初任給をもらうという日本型採用の限界を感じます。
まぁそれが悪いという事ではありませんがね。
考えてみれば昔もあったんです。アルバイトしててそのまま就職したという話は。
注意したいのは、長期インターンでもなんとなく入社してしまう事はあります。
長期間働いてみるという事は、いろいろ見れないという事でもありますし、断りにくくもなります。
そういう意味では事前の調査などをしっかりしたり、割り切って断れるような覚悟も必要ですね。
安易に囲い込まれないようにしてくださいね。