経団連の会長が、2021年春以降入社の学生の採用活動について、経団連が定めた就職活動ルール(指針)を廃止する意向を表明しました。
中西会長は「経団連が採用日程を采配することに違和感がある」と新卒者の一括採用など現在の雇用慣行に疑問を表したと。
経団連の定めた就活ルールは、3月以降会社説明会、6月以降採用面接、10月以降内定ですが、人手不足の中、企業による学生の獲得競争は激化していて、すでに青田買いについても指摘されています。
まぁ既に経団連の就活ルールは形骸化しているというのも周知の事実ですよね。
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それでも、採用や就職活動の計画を立てる際の一定の目安となっていたルールが変更されたり、廃止されたりすれば混乱しますし、学生は不安になります。
一方で、安倍首相は、就職活動ルールについて「しっかりと守っていただきたい」と現行制度の維持を求めています。
「インターンを青田買いの道具として使うことはやめてもらいたいとも経済界に要請している。学生の皆さんが4年間しっかりと勉強した成果を正しく企業側に評価してもらいたい」と表明しています。
安倍首相が4年間しっかりと勉強していたのかどうかは置いておくとして、、、
学生の皆さんとしては、早く決めたいというのが本音でしょう。
もっと言えば、早めにどこかから内定もらったうえで、じっくりと上(?)の企業にトライしたいということでしょうか?
整理してみると下記のようなことでしょうか。
企業としては、人手不足の時代、良い人材を予定数、早めに確保したい。
政府や学校関係者は、学生にはしっかりと勉強して実力をつけてほしい。
学生は、早く、良い会社に決めたい。
考えてみると、上記のうち変化しているのは企業の事情です。
人口減になってる今だからこそという考え方ですが、これはしばらく続きますよね。
学生はいつの時代も似たような感覚ですし、政府や学校関係者はいつの時代も学生は勉強しなさいと言い続けていたでしょうからね。
さらに、企業の本音的に最優先は頭数と質。
質という意味は、もちろん学生時代4年間でしっかり勉強していることにこした事はないけれど、教育は入社後にしっかりするので大学入試などで資質を判断するからいいよ、という感じでしょうか。
実は、これって昔っからそういう傾向はあります。
大学での学業成績を今までの採用で重視してきたのか?
特に文系でそれは重要視されていなかったのではないでしょうか。
実情は大学名+面接、、、
で、どうすれば良いのか?
インターン制度を使うということは有効かもしれません。
企業も学生のことをよく知れますし、学生も企業をよく知れます。
そこでの問題は学業。
さらに優秀な学生の偏り。
そういう意味では、インターン期間を複数回設けて義務づけ、学生にも企業にもいろいろと知ることが出来る環境を整えてはどうでしょうか?
期間の設定回数は多めにして、インターン参加回数指針はそれより少なくすれば、学生のいろんなスケジュール的な事情も解消できるはずです。(複数のインターン参加を義務づける!?)
勉強は、、、したい人、する人は、するでしょ(^_^;
むしろ、インターン参加が勉強意欲を強化するかもしれませんよね。
まぁこれでも解決は難しいでしょうね。
これからは、一度入社したら定年まで務めるというスタイルでは(既にそうなりつつありますが)なくなるでしょう。
常に就職、転職、ステップアップができるというのは、ある意味厳しいですし、ある意味チャンスでもあると考えることもできますよね。
要は、就活制度がどうなろうとも、実力をつけておくことが大切ということですね。