わたしは高校時代一所懸命にクラブ活動に取り組みました。
全国大会には力不足であったけれども、県大会では3本の指に入る前評判があたりまえの高校という感じです。
私たちが高校にいた頃、それなりの名門・古豪といえるチームでした。
卒業した先輩にも実業団(当時プロはなかった)チームで活躍する先輩もいて、最近殿堂入りされた大先輩も輩出しています。
話はそれますが、「ハイシュツ」の変換でまず出てきたのが「排出」。
これではなんか失礼だなと他の候補を見て「輩出」を見つけるという漢字力の50台、男子です(^_^;
話を元に戻して、そのクラブのOB会内で、「先日の試合を観て失望した」から「今後の現役への支援金は考えてはいかがか」との話しが出てきました。
数年前から同様の話は出ていましたが、先日の試合内容があまりにも情けなかったようです。
わたしは観戦してないのですが、観た後輩によると、競らない、全力で走らない、点差がつくとあきらめている、、、というような感じだったようです。
もっともここ10〜20年ほど母校の方針で勉学優先となりクラブは弱体化、しかし所属部員は多いという状況が続いています。
おそらく練習は厳しくないし、片手間でできる程度しか活動していないのでやめる生徒が少ないのでしょう。
一方で、OB会は毎年現役向けに支援金を数十万円寄付しています。
わたし個人としては、自分たちが充実した高校生活を過ごせたのはクラブ活動があったおかげという感謝の想いから、後輩たちにも充実した高校生活をおくってほしいという気持ちのOB会費です。
なんとか現役の高校生たちに想いが伝わらないものかと思っていました。
そこである大先輩が「それは教育の問題=顧問の先生の問題じゃないか?」という投げかけがありました。
同じ高校生同士でやるスポーツですが、強豪校と弱小校はある程度決まっています。
毎年選手が替わるのにもかかわらずです。
それは現役選手たちの意識の差、目指しているところの差のように感じています。
(もちろん人気スポーツの全国優勝レベルになると選手集めなどもありますが)
県大会はあたりまえ、全国上位を目指すんだ、、、日頃の練習や生活からそういう姿勢で取り組んでいるのが強豪校であり、そういう姿勢を風土として先輩から後輩に受け継いでいるのが名門校です。
もちろん長い歴史の中で薄れていく学校もあれば、そういう風土を根付かせる指導者によって強くなる学校もあります。
学校のクラブ活動として行われている現状の中で、クラブ活動は「教育」の一環であることに異論はないでしょう。
もちろんOB会内にも異論はありません。
逆にそういう意味でうるさいのがお年寄り。
「先生からしてOBに挨拶がないのに、生徒に求められるか?」と。
現状の偏差値が低ければ志望校を合わせるのか?もっと偏差値をあげることができるよう取り組みを変えるのか?
どっちの指導方針をとっているのでしょう?
我々は勉強そっちのけでクラブをやってほしいなどとは思っていませんし、勝ってほしいけど結果は仕方ないと思っています。
全国大会には行けなくても、クラブも一所懸命やって充実した時間にしてほしいと願っているだけです。
一所懸命しないのなら、その時間を、勉強でも遊びでも、一所懸命にやりたいことに使ったほうが充実します。
もしくは、休憩時間に充てるとか、睡眠時間をのばすのも良いはずです。
そういう姿勢が社会に出ても役立つはずです。
顧問の先生方は忙しい中での指導で社会問題にもなっていますが、大変なことと思います。
しかしこれも教育の一環であるなら、一所懸命やること、挨拶、あきらめない気持ち、そういう指導をしてもらいたいなと願っています。
職務過多でできないのであれば、それでどうするかを社会で考える必要があるのではないでしょうか?
充実した高校生活を送れない後輩たち、好きなことにも一所懸命に取り組めない後輩たち、挨拶ができない後輩たち、あきらめてしまう後輩たち、、、かわいそうだと思います。
そういう意味で、勝敗の結果よりも、勉強よりも、大切なことをきちんと教育するのは顧問の先生方だと思います。
やっていただいている先生もいらっしゃいますが、やっていない先生がいるのも事実。
わたしは、学校には「先生と先公」がいると思っています。
民間の社会で行われるような評価制度の機能に欠けているのでしょう、、、残念なことです。
ということで近いうちに先生方にやんわりとOB達の想いをお伝えしようということとなりました。
それもこれも後輩達のためです、、、ガンバリマス。
頑張れ後輩たち!!!