抽象的にはわかるけど、具体的にはわからない!
そういう言葉があふれています。
「夜道は不審者に注意して歩きましょう」
「空き巣に要注意!」
「火の用心」
「気をつけてバックしろ!」
例えば、用心する、注意する、気をつける、これらの言葉はあふれていますよね。
で、何するんですか?
これらの言葉を「確認する」に変えて文章を修正してみるとやるべき事が見え始めます。
「夜道は不審者がいないか確認しながら歩きましょう」
「空き巣が多いので施錠を確認」
「火を使ったら消火を確認」
「確認してバックしろ」
さらに確認方法や回数を入れるとよりわかりやすくなりますね。
「夜道は不審者がいないか前後左右を常に確認しながら歩きましょう」
「空き巣が多いので施錠を2回確認」
「火を使ったら消火を指差呼称確認」
「運転席から降りて後ろまで行って目で確認してからバックしろ」
似たような言葉はたくさんあります。
「もうちょっとちゃんとやれ」;何を、どれくらいやればいい?
「今後は徹底します」;何を、どうやって徹底するかが大切なんですが、、、
「反省します」;何を反省して、今後何をどうやってやるのか?
世の中には、抽象的にはわかるけど、具体的にはわからない言葉があふれています。
人間同士なのでなんとなく伝わっている部分もあり、それはそれで良い事もありますよね。
しかし、それじゃダメな場合でも伝えられていないから良くならない、ということも結構あります。
だいたい言ってる人がわかってない場合も多いもの。
そんな人ほど感情的に怒ります。
「今の若いやつらは、1から10まで言わないとわからない!」といいながら。
でも次も同じような指示しか出せない、、、
百歩譲って、言わないとわからない部下ならば、言えばいい事。
具体的な指示が出せない自分の事をさておいて、部下に怒ってるだけです。
テレビのニュースでも、偉い方たちが難しい言葉を使いながら意味不明なコメントで煙に巻いてる場面はよく出てきますよね。
言語明瞭意味不明、、、そう言われた総理大臣もいましたね。
そっちの世界は置いといて、身近な会話で損しないようにしたいものです。
採用面接の時、家族との会話、社内で、、、
「なぜ弊社を志望したんですか?」
「はい、御社の理念がちゃんとしてたので、、、」これじゃ採用されませんよね。
「今日は自転車で○○君の家まで行ってくる」
「気をつけて行っておいで」、、、気持ちはわかります。でもお子さんの行動は変わりません。
「道路を渡る時には信号を必ず守って、左右確認をするんだよ」の方が具体的ですよね。
「また遅刻か!ちゃんと起きろ!」
「スイマセン。反省します、、、」、、、反省したふりしてるだけですね。
「申し訳ありません。今日の帰りに目覚まし時計2個買って帰ります」の方がもう繰り返さないという意志が伝わりますね。
そうは言っても身についてしまっているので無意識に使ってしまうもの。
最優先で使ってほしいのは家族との会話。
特にお子さんに安全を促す言葉は、何をすればいいのかがわかるように、できればどれ位すればいいのかわかるようにしてみませんか。
「交差点では信号が青になっても飛び出さず、右見て、左見て、もう一度右見て道路を渡ろうね」
「夜道は危険だから、遠回りでも明るい道路を使って帰っておいで。変な人がいたら渡しておいたブザーを鳴らすんだよ」
「駅のホームでは、電車が止まるまで、黄色い線より前に出ないようにね」
もう、そういう季節ですね。