途中まで3車線、ところがあるところで1車線になる道路、高速31号線。
最初から最後まで1車線の道路、高速11号線。
最初は1車線で、途中から2車線になる道路、高速12号線。
それぞれの道路の終点で、1時間の間に通過する車の台数を数えました。
高速何号線が一番多いでしょうか?
各部署を競い合わせて立派な会社にする!ということを言う経営者が時々います。
もしも、営業部門90,管理部門50という実力の会社があったら、、、、、
会社の実力は50です。
遠足で4km先の目的地まで30人で歩きます。
1組はそれぞれのペースでばらばらに進みます。
2組は全員が一本のロープを持って進みます。
全員が目的地まで到達するのはどっちが早いのでしょうか?
どちらも同じです。
上の高速道路問題の答えは、全部一緒です。
アウトプットはボトルネックに制約されます。
水道の蛇口はボトルネック。
開く事は、ボトルネックを拡げている事。
たくさん水が出ます=たくさんアウトプットします。
全体最適と部分最適。
部分最適を図るだけでは、なかなか全体最適には結びつかないのです。
かえって無駄な最適化労力がかかってしまいます。
効果を出すためには、ボトルネック部分、制約条件を改善する事に集中した方が効率的に全体最適化できます。
労力の無駄がない分、より早く、より効率的に効果が出ます。
かんじんな事は全体最適。
全体最適化のポイントは真因=制約条件の改善です。
もちろんボトルネックが一つだけとは限りません。
全ての問題には真因があります。
トヨタ生産方式(TPS)では、「なぜ?」×5回で真因にたどりつくと言っています。
その真因が、ボトルネックです。
哲学者のカントが主張した「一点突破全面展開」も同じようなことですね。
上の問題も、日本で実験すると実態はだいたい下のようになります。
高速11号線が一番多い。
2組の方が早い。
ポイントは「和」です。
TOC、制約条件の理論では、こういうような考え方から出発します。
何を変える?
何に変える?
どうやって変える?
これらを因果関係(原因と結果)を明確にしつつ解きほぐしていきます。
よく「論理的」という言葉を聞いたり使ったりしますが、論理ってどういうことでしょう?
わたしは『論理=関係』と理解しています。
論理的ということは、明確に因果(原因と結果)関係が成り立っていること。
因果関係が成り立っていないということは、どこかで論理が飛躍している=因果関係が成り立っていないということです。
結果はプロセスで作られます。
だからこそ、プロセス重視のマネジメントが重要ですよね。
注意点は、因果関係と相関関係の混同。
因果関係には再現性が必要です。
真因(ボトルネック・制約)を明確にして、対策をこうじることで、諸問題もドミノ的に同時解決していきます。
一点突破全面展開!です。