さっしーです。
「効果」と「効率」。会社をはじめ、いろんなところで良く聞く言葉です。
大辞林 によると
こうか【効果】
①ある行為の、目的にかなった結果。ききめ。 「猛練習の-が表れる」 「 -をあげる」 「逆-」
②演劇・映画などで、その場面にふさわしい雰囲気や真実みなどを人工的につくり出すこと。また、そのために用いる擬音・照明・音楽など。エフェクト。
こうりつ【効率】
①機械作業などをする際に、その仕事量とそれを行うのに要したエネルギー量との比。 「熱-」
②(費やした労力に対する)仕事のはかどりぐあい。仕事の能率。 「 -のよい作業方法
とあります。
最近では政府の「働き方改革」提唱によって、労働時間短縮のための「効率」アップが大命題になっています。
要は労働時間短縮という「効果」(目的)を、「効率」アップによって(手段)実現しようという流れです。
まあ、これまでもずっと時短に取り組んできたのがここ30~40年の日本社会の流れで、確かに労働時間は短縮されてきています。
大手企業でも30年くらい前は、土曜日半ドンの日があったりしてましたからね。
一方で、過労死とかストレスによる病気などは当時と比べて増えてる?ことはあっても減っていない?ようにも感じますが、、、
方向が違うのでは?
「効果」(労働時間短縮)のための「効率」アップです。
これは「目的と手段」の関係。
しかし、企業の現場では往々にして効率アップだけが独り歩きしてしまいます。
都合よく解釈され、効率アップは会社の利益拡大のため、といつのまにか置き換わっていることも。
もちろん会社として、時短するんだから利益は落ちても良いんだよとは言えないのは仕方ないことですが、、、
何か不幸な社会に向かってないですかね?
やることがどんどん増えていってますよね。
何のための時短なんでしたっけ?
究極的に目指しているのは、幸せのはずです。
大企業には大企業の厳しさがありますが、中小零細には確実にしわ寄せが押し寄せます。
「効果と効率」でしたね、話がそれてしまいました。
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手段の目的化
「効果と効率」は「目的と手段」の関係ですが、よくあるのが「手段の目的化」。
本来の目的を忘れることです。
例えば、時間短縮が実現されるように効率アップをはかっていても、いつのまにか「効率アップ」が目的化してしまうのです。
結局時間短縮はあまり意識されず、効率アップして同じ時間働けば利益が増えるということに目が向いてしまったりします。
これって、デートで彼女が見たいと言ってた映画を見に行って、まだ時間があったのでパチンコして時間を潰してたらフィーバーしちゃって、、、結局映画は見れず、、、というような話です。
他にも手段の目的化、こんなのありませんか?
健康のためのダイエットです。でも、ダイエットを突きつめ過ぎてしまい、健康を害してしまうほどやせた人、いませんか?
異性にモテる為のダイエット、でも同様にやせ過ぎてしまった人、いませんか?
結婚にしても、幸せになるために結婚するはずです。でも結婚することが幸せになることだから結婚したい、という方いませんか?たしかに大好きな人と一緒にいるのは幸せなことですが、そこがゴールじゃその先どう?ということです。
目的とマイルストーン
手段の目的化を防ぐためには、常に目的・効果を意識して取り組むことが重要です。
本来の目的、最終目的、最終的に出したい結果を忘れないことが大切ということですね。
手段とはいえ、そこにも目標はあるはず。それはマイルストーン、中間目標として追い求めるのは良いことです。しかし、それが最終的に目指しているものではないということも忘れてはいけませんね。
本来の目的と目標、その実現のための手段とマイルストーン、これらは似たようなものなので混ざりやすいですから整理して全体地図が崩れないようにしたほうがいいですね。地図とコンパスを頭の中に入れておきましょうかね。