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同一労働に何が起きているのか


さっしーです。

働き方改革の柱、同一労働同一賃金

同じ仕事に従事する労働者には、同じ水準の賃金が支払われるべきだという考え方です。

もともと、非正規労働者問題なのか男女格差問題なのか、そこらへんからの考え方です。

国の2017年度予算では600億円程度の助成金が投じられているようです。

正社員より優秀な人もいる

たしかに、派遣されている労働者、パートさんやアルバイト学生の方が優秀という例はいっぱいあります。

そういう人の賃金は、社員で同じ仕事をしている人よりも低いことが多いものです。

ただし、表面的な時給という部分だけで比べると、派遣さんの場合は派遣会社の取り分もあるので結構正社員と近いケースもあります。

おそらくそういう人材を抱える会社は、派遣社員を直接雇用したいと考えているはずです。

しかし、簡単にそう出来ない事情があるんです。

ダメな正規労働者は必要ないとも思うでしょう。

それは安易にしてはいけないこと、簡単にできないことは会社側のジレンマのはずです。

非正規労働者で波動を吸収

会社には、忙しい時期とそうでない時期があったり、調子の良い時期悪い時期もあります。

忙しい時期、調子の良い時期は人出が足りず、それ以外の時期は人が余ってしまいます。

そういう波は、会社としても望ましいものでは無いはずですが、過去の大きな景気動向に左右された苦い経験もあって、余った時には縮小できる体制をとっておくようになりました。それが派遣社員の重宝がられる一つの要因です。

忙しい時に残業が発生すれば割増賃金がかかります。

総労働時間が同じなら、残業時間が少ない方がコスト的に助かるわけです。

残業が発生するのは、忙しいからです。

忙しいのは、調子が良いなどの忙しい時。

安定的に人が足りなければ、社員を増やすことに抵抗は少ないと思います。

社員と非正規労働者の賃金格差はあるものの、安定的であれば対処できる差のことが多いからです。

(ちなみに、労働集約型中小企業の場合には、同じレベルのことが多いです)

派遣でいたいという人もいる

同時に、労働者側も正社員になりたくない人が存在することも事実。

(もちろん、正社員になりたいけど需要が少ないのでなれないという方もいますが。)

そういう人にとっては、自分で働く時間を選べるだとか、いやになったら職場を変えやすいというメリットがあるのです。

そんなお互いのニーズが合致したところでバランスがとれていた時期もあったわけです。

しかし、景気が減速してくると、(法的に)整理しやすい非正規労働者は職を失います。

逆に、景気が好転すると正規社員にしてでも人材を確保したくなるものです。

派遣社員を正社員に変えると、困るのは派遣会社。

派遣会社は、良い人材を供給する部分でお客様である企業に付加価値を提供しています。

景気の悪い時は、それでもなんとか自分のところに登録してくれている人材に仕事を提供しています。

景気が良くなったら、お客様である企業の求めに応じるべく人材を集めます。

苦労して集めて、その人材が気に入られれば引き抜かれるでは、商売にならないですよね。

残るのは、景気の悪い時の苦労だけになってしまいます。

企業側も、良い時もあれば悪い時もあることは意識しているわけですから、派遣会社の事情に配慮が必要なことは当然です。

同一労働、同一生産性?

同一労働、同一生産性かというと、これが想像以上の差があります。

それは、同一労働している者どうしでもわかっていること。

わたしって、あの人と同じ?

俺って、あいつと同じ?

同一労働、同一賃金の機械的な適用は、そういう意味でモラルダウンにつながる要因になります。

たとえ同一労働でも、働きによって適正に差がつく仕組みこそ、本当の公平。

絶対的に正しい差をつけることは困難ですから、あくまでも公平感ある仕組みということになりますけどね。

業界ごとの賃金水準格差

わたしの感じる現代の問題点は、労働の種類ごとの賃金格差がありすぎるのではということです。

長い年数で見ると、妥当な差に収斂されるのでしょうけれど、今のように時間の流れが速いとアンバランスがより拡大してしまってます。

ちょっちょいとした仕事でそんなにということもあれば、苦労してそれだけという部分の差が業界間で違い過ぎます。

もちろん、今の日本では職業を自由に選べます

だったら、その仕事でそんなにという職を選べばいい、、、そうですよね。

選択したことですから自己責任と言えますね。

しかし、結果的にそれで困るのは国であり、国の活力に影響が出てしまいます。

その是正が、同一賃金同一労働、なのかもしれません。

目指すべきは、労働に対する基準賃金の適正化と、同一労働内での結果に応じた差の適正化です。

理想ですけどね。

これ、一番やりにくいのは公務に就いている方達です。

そういう意味では、法を緩める選択肢も一つのヒントになるのかもしれませんね。

わたしたちにできることは

今、社畜といわれるわたしたちにできるのは、自分のスキルと情熱を高めることしかないようですね。

ああ、社畜でなくなる選択肢もありますね。

あぁぁ、いずれにしても、スキルと情熱が必要ということですか、、、ね。


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